本日、2020年7月1日からレジ袋が有料になります。
レジ袋有料化が直接的にプラスチックごみ削減のためにはならないとは色々なところで論じられていますが、個人的にも思うことを書いていきたいと思います。
レジ袋有料化について
レジ袋有料化はプラスチック問題、特に最近クローズアップされるマイクロプラスチック問題に対応するために進められました。
しかし、そもそもレジ袋はプラスチックごみ全体の2%~3%程度とみられていて、レジ袋が有料化したからといってプラスチックごみの削減にはならないと言われています。
では、なぜ有料化となったかというと、過剰な使用を抑制し、直接的な削減にはつながらなくても、「本当に必要なものかどうかを考え、ライフスタイルを見直すきっかけにする」ためなようです。
レジ袋有料化で思うこと
レジ袋有料化はむしろプラスチックごみ削減に関してはマイナスになるんじゃないかと思っています。
レジ袋の使用量はむしろ増える?
レジ袋はそもそも、ゴミ袋に使ったり、ペットの糞入れに使用したりで直接捨てている人は少ないと思います。また、スーパーは既にレジ袋が有料化されているところも多く、エコバッグを使用している人も多いかもしれませんが、コンビニはふらっと立ち寄るところなためわざわざエコバッグを用意して行く人は少ないように思います。
そんな理由からレジ袋を不要とする人は増えないんじゃないかと予想しています。そんななか、レジ袋の値段は各事業者で決めることとされていますが、コンビニではサイズ問わず3円や、特大のみ別価格といった値段設定です。今まで最小サイズを使用してた人でも、値段が同じであればということで大きいサイズを選択するということが起きます。
そのため、レジ袋の使用量は増えるというと言いすぎかもしれませんが、ほぼ削減はされないのではないでしょうか。
社会がギスギスする
コンビニではサイズと枚数をわざわざ聞かれることになるため、レジの効率が落ちます。コンビニも人を増やすようなことはしないと思うので、待たされてイライラしている人が増えるのではないでしょうか。そもそも毎回、レジ袋に関して聞かれるのも面倒です。
そんな状況が続けば、全体的にストレスが溜まっている人が増えて、拡大して考えすぎかもしれませんが、社会全体がギスギスしそうです。
普及後の話
レジ袋を有料化するだけでライフスタイルを見直すきっかけにはたしてなるのか、制度の問題点だけが浮き彫りになるだけのような気がします。
コンビニに限った話しか書いてないのでそこまで問題にはならないかもしれませんし、問題になったら企業努力や制度改正などがあると思います。
企業にとっては支出が減って嬉しい制度なのかもしれませんが、消費者や店員には煩わしいものです。
人間は慣れる生き物なので、そのうちこれが当たり前と感じるようになります。ですが、当たり前となり、結局プラスチック問題の解決の一助にもなっていないということが起きないか心配です。
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