Edgeのキャッシュの場所を変更する

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SSDの書き込み量を抑制するためや、更に読み書きを高速にするためRAMディスクに移したり等、理由は様々ですがキャッシュを別の場所を変更したいと思ったことはありませんか。

この記事ではMicrosoft Edgeのキャッシュの場所の移動方法を紹介したいと思います。

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Edgeのキャッシュの場所

Microsoft Edgeのキャシュは、以下のフォルダーが保存先として利用されます。

C:\Users\%USERNAME%\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Default

または

C:\Users\%USERNAME%\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Profile[数字]

「%USERNAME%」は環境変数でWindowsのユーザー名に変更されます。

通常は「Default」が使われていますが、Microsoft Edgeで複数のユーザーを切り替えて使用している場合は、「Profile[数字]」というフォルダー名がユーザー毎に作られます。

Microsoft Edgeキャッシュはこのフォルダー配下に以下のようなサブフォルダーが作られて格納されています。

  • Application Cache
  • Cache
  • Code Cache
  • GPUCache

など

通常のキャッシュは「Cache」と「Code Cache」を指します。

Microsoft Edgeのキャッシュが格納されているフォルダーは隠しフォルダーになっています。フォルダーが見つからない場合は以下の記事を御覧ください。

Edgeのキャッシュの場所を変更する

キャッシュの場所の変更方法は大きく2つあります。起動時にキャッシュフォルダーを指定する方法と、シンボリックリンクを別の場所に張る方法です。

ここでは、新しいキャッシュフォルダーの場所を「D:\Cache」として説明します。適宜自分の変更したいフォルダーに読み替えてください。

起動時にキャッシュフォルダーを指定する

Microsoft Edgeを起動する時にオプションを追加することで、キャッシュの保存場所を指定して起動することができます。オプションを追加するにはショートカットを使用します。

そのため、こちらの方法はショートカットからのみMicrosoft Edgeを起動する場合に有用です。

  1. Microsoft Edgeを起動するショートカットを右クリックし、表示されたメニューから[プロパティ]をクリックします。
    Microsoft Edgeのプロパティを開く画像
  2. 「リンク先」の一番後ろに「 --disk-cache-dir="D:\Cache"」を追加し[OK]をクリックします。--diskの前には半角スペースが入っています。
    Microsoft Edgeのプロパティ画面でオプションを追加する画像
  3. 「アクセス拒否」の画面が表示された場合は[続行]をクリックします。
    アクセス拒否画面の画像

オプションを追加したショートカットから起動することで、指定したフォルダー配下に「Default」や「Profile[数字]」フォルダーが作成され、そのサブフォルダーとして「Cache」や「Code Cache」フォルダーが作成されます。

Defaultフォルダーが作成された画像
CacheフォルダーとCode Cacheフォルダーが作成された画像

スタートメニューからMicrosoft Edgeを起動する場合は以下のフォルダーに保存されているショートカットを変更してください。

C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs
スタートメニューのショートカットの画像

シンボリックリンクを別の場所に張る

Microsoft Edgeを「Webブラウザー」の既定のアプリにしている場合、メールやエディターのリンク、URLショートカットから起動した場合はそのまま起動され、ショートカットに追加したオプションは有効になりません。そのため、シンボリックリンクを張る方法で場所を変更します。

ここでは「Cache」フォルダーを変更する方法を記載します。「Code Cache」フォルダーも同様に読み替えて実施してください。

  1. Microsoft Edgeが開いている場合は閉じます。
  2. Microsoft Edgeのキャッシュフォルダーを開きます。
    C:\Users\%USERNAME%\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Default\Cache
    Cacheフォルダーを開いた画像
    キャッシュの内容を引き継ぎたい場合は、新しいフォルダーに中身をすべてコピーしておきます。
  3. [↑]をクリックしてひとつ上のフォルダーを開きます。
    1つ上のフォルダーを開く画像
  4. 「Cache」フォルダーを削除します。
    Cacheフォルダーを削除する画像
  5. スタートメニューを右クリックか[Windows]キー + [X]キーでアドバンストメニューを開き、[Windows PowerShell(管理者)]をクリックします。
    アドバンストメニューを開く画像
  6. ユーザーアカウント制御」画面が表示された場合は[はい]をクリックします。
    ユーザーアカウント制御の画像
  7. PowerShellが開くため、シンボリックリンク作成のコマンドを実行します。
    New-Item -Path "C:\Users\$env:UserName\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Default" -Name Cache -Value "D:\Cache" -ItemType SymbolicLink
    PowerShellでコマンドを実行する画像
  8. 「Cache」シンボリックリンクができていると完了です。

これでどういう風にMicrosoft Edgeを起動してもキャッシュが移動先に保存されます。

シンボリックリンクでキャッシュの場所を変更する場合の注意

この記事はChromiumベースの新しいMicrosoft Edgeについての説明になります。古いMicrosoft Edgeではショートカットにオプションを追加する方法は使えません。シンボリックリンクの方法は使用できますがキャッシュのパスが違います。

C:\Users\%username%\AppData\Local\Packages\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe\AC\MicrosoftEdge\Cache

シンボリックリンク作成の方法はMicrosoft Edgeのバージョンアップ等で削除されて通常のフォルダーに戻ってしまうことがあるようです。たまに確認して、戻っている場合は再度実行する必要があります。

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